【競輪の二車複とは】意味・的中率・オッズ・予想のコツなど、二車複の全て！

競輪車券の一つ「二車複」とは、車番で着順に関わらず1着、2着を的中させる車券のこと。

二車複は着順を予想する必要がないため、予想が難しいレースでは使いやすい車券です。

しかし、二車複はどれが1着になるかを決め打ちしない買い方のため、予想も上達せずいつまでも稼げないためおすすめできない買い方。

それでも、二車複は車券代を安く抑えたいときに便利な車券です。

今回は「競輪の二車複」について、的中率・オッズ・予想のコツ・おすすめできない理由などをご紹介します。

競輪の二車複とは？

競輪の二車複とは、車番で着順に関わらず1着、2着に入る2車を的中させる車券のこと。

例えば、二車複「1=2」だと

• 1着が1番車、2着が2番車
• 1着が2番車、2着が1番車

以上のどちらの場合でも、的中となります。

とあるレースを予想する際、「1番車と2番車が1着、2着を獲りそうだけど、どちらが1着か2着かは予想ができない」と悩むときには二車複を使いましょう。

二車複の的中率は？

二車複を1点買いしたときの当たる確率は、

• 9車立て：2.78%（1/36）
• 7車立て：4.76%（1/21）

です。全7種類の車券と比べると、4番目に当たりやすい車券になっています。

二車複は全何通りになる？

二車複の全通り買いの点数は

• 9車立て→36通り
• 7車立て→21通り

となります。9車立ての場合、次のように計算ができます。

1. 1着の選び方→9通り
   2着の選び方→1着の車番以外の8通り
2. 1着と2着の組み合わせは「9×8=72通り」
3. 「1-2」と「2-1」のように、1着と2着を入れ替えた買い目を省く
4. 「72通り/2=36通り」

二車複は着順を当てる必要がないので、「1-2」と「2-1」の場合は「1=2」とまとめることができます。よって、「72通り/2」と計算をします。

二車複のボックス買いの点数は？

二車複のボックス（複数の選手を選び、着順の組み合わせをすべて購入する買い方）の点数を下の表にまとめました。

選んだ車番の数	買い目点数
2車	1点
3車	3点
4車	6点
5車	10点
6車	15点
7車	21点
8車	28点
9車	36点

例えば、1番車、2番車、3番車を選んだ二車複3車ボックスは、二車複「1=2」「1=3」「2=3」の3点買いになります。

二車複のオッズは？

二車複のオッズ表は、横列の数字を見た後に縦列の数字を確認します。

上の画像内の赤枠を見ると「1=2」のオッズは「26.6」ですよね。つまり、

• 1着が1番車、2着が2番車
• 1着が2番車、2着が1番車

以上のレース結果のオッズが「26.6」となります。

二車複の平均配当は？

2019年12月5日〜8日に長崎県佐世保市の佐世保競輪場で開かれたG3「九十九島賞争奪戦」の全48レースの二車複の払戻金をまとめました。

	12月5日 （初日）	12月6日 （2日目）	12月7日 （3日目）	12月8日 （最終日）
第1R	240円 （1）	2,680円 (10)	690円 (2)	2,410円 (12)
第2R	1,350円 （6）	910円 (3)	780円 (3)	2,720円 (9)
第3R	3,020円 （14）	6,610円 (15)	790円 (2)	970円 (4)
第4R	1,200円 （3）	200円 (1)	1,070円 (4)	350円 (1)
第5R	1,230円 （6）	150円 (1)	620円 (3)	880円 (3)
第6R	46,890円 (35)	1,610円 (5)	3,780円 (16)	1,750円 (9)
第7R	11,520円 (25)	1,740円 (7)	800円 (4)	970円 (5)
第8R	8,310円 (19)	170円 (1)	490円 (1)	1,460円 (4)
第9R	150円 (1)	4,140円 (14)	340円 (1)	1,960円 (9)
第10R	1,400円 (4)	440円 (2)	5,410円 (12)	630円 (3)
第11R	120円 (1)	870円 (5)	380円 (1)	260円 (1)
第12R	4,330円 (16)	13,570円 (27)	780円 (3)	2,330円 (10)

※青文字は8車立てのレース、（）内は人気順位

上の表から、二車複の平均配当を計算すると

• 9車立て：約3,128円
• 8車立て：約2,346円

以上の金額になりました。

ただし、レースが荒れた時などは思わぬ高配当が出ることもあります。そのため、平均払戻金は毎度同じではないことを押さえておきましょう。

実際には、9車立てなら300円～1,200円、7車立てなら200円～1,000円の払戻金が多いです。

ちなみに二車複の過去最高払戻金額は、2014年4月1日に立川競輪場で開かれたF1第4レースの294,600円でした。

二車複で的中率を上げるには？

二車複で的中率を上げるために、「3車ボックス」で購入しましょう。

例えば、二車複3車ボックス（3点買い）で1点当たり100円の車券を購入し、オッズ10.0倍の買い目が的中したとします。

このとき車券代が300円かかりますが、払戻金で「100円×10.0=1,000円」をゲットできます。

トータルでは、「1,000円-300円=700円」になるため、プラス収支になりますね。

では、二車複4車ボックスの場合はどうでしょう。

4車ボックスは、6点買いです。3車ボックスと同じように計算をしてみます。

• 車券代：100×6=600円
• 払戻金：100円×10.0=1,000円
• トータル：1000-600円=400円

以上のことから、トータルの金額よりも車券代の方が高くなっていますよね。

買い目点数の多いボックス買いでは、トリガミ（的中してもマイナス収支）になってしまうことがあります。

そのため、二車複を3車ボックスで購入することで的中率と回収率のバランスを良くできます。

二車複は稼げない！？

他の車券に比べると的中させやすい二車複ですが、稼ぐことが難しい車券でもあります。

そのため、回収率を重視している予想者やまだ競輪予想を始めたばかりの初心者には不向きの車券です。

しかしながら、二車複には便利な使い方があります。ここでは、二車複が使えるポイントをご紹介します。

①：二車単と二車複をうまく使い分けると稼げる

二車複で稼ぐためには、二車単とうまく使い分けることが大切です。

競輪の車券の一つ「二車単」とは、車番で着順も含めて1着、2着を的中させる車券のこと。

二車単は二車複と違い、着順も含めて的中させるので「1着が2番車、2着が1番車の場合」は不的中です。

しかし、

• 二車複「1=2」の1点買い
• 二車単「1-2」と二車単「2-1」の2点買い

以上の2つでは、当たる確率が同じになります。具体的には、

• 二車複「1=2」に200円賭ける
• 二車単「1-2」、「2-1」に100円ずつ賭ける

この場合、車券代は同じ200円ですよね。よって、

• 的中させることが難しいレースになりそうな場合は二車複
• 的中させやすいレースでは二車単

と使い分けることをおすすめします。

ただし、二車複は二車単よりも的中はさせやすいですが、高配当は期待できません。結果、二車複を買うよりも、二車単を購入した方が稼げると言えますね。

②：車券代を節約したいときに使おう

二車複で稼ぐことは難しいですが、車券代を節約するときに使えます。

二車複は、あるレースで1点当たり100円賭けたときに全通り買いをすると、

• 9車立て：3,600円
• 7車立て：2,100円

となります。

一方の二車単は、

• 9車立て：7,200円
• 7車立て：4,200円

となります。ここで、1日全12レースで全通り買いをすると、

• 二車複9車立て：3,600円×12レース=43,200円
• 二車複7車立て：2,100円×12レース=25,200円
• 二車単9車立て：7,200円×12レース=86,400円
• 二車単7車立て：4,200円×12レース=50,400円

そして、二車複と同じ当たる確率の買い目を二車単で賭けようと思うと、1レース当たりに2倍の車券代が必要になります。

つまり、二車単9車立ては86,400円×2=172,800円になるので高額ですよね。

競輪初心者は、1日で高額な車券代に使うのは抵抗があるでしょう。

そのため、自分の予想に自信がない場合は、車券代を節約するためにも二車複を使うことをおすすめします。

まとめ：二車複はあまり稼げないのでおすすめできない車券

今回は、競輪の車券の一つ「二車複」について解説しました。

〜競輪の「二車複」のまとめ〜

• 車番で着順に関わらず1着、2着に入る2車を的中させる車券
• 着順を当てなくても良いため、予想がしやすい
• 的中率は、全7種類の車券のなかで4番目に当たりやすい
• 二車単3車ボックスで購入する
• 二車複はあまり稼げないのでおすすめできない
• レース展開によって二車単と使い分ける

二車複は、着順を当てなくても良いため予想がしやすい車券。しかし、二車複はどれが1着になるかを決め打ちしない買い方なので、予想力も上がりませんし、いつまでも稼げません。

それでも、車券代を節約したいときは役立つ車券なので、自力で予想ができない人、予想に自信がない人にはおすすめです。